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ホーム >> イッシー博士の研究所 >> イッシー博士のコラム >> 第5回:イタリアと石材の関わり その3
第5回:イタリアと石材の関わり その3
博士!今日は何のお話を聞かせてもらえますか?
今回はイタリアやフランスの古い町と日本で大理石を使用しているホテル・レストランの印象が違うように感じられるのは何故かを教えてあげよう。
ありがとうございますっ。
日本人は大昔から海外の文化を積極的に取り入れ、改善と改造を繰り返し日本独特の文化を創って来たよね。
例えば中国から漢字を輸入したが、ひらがなやカタカナを捨てずに「日本語」を作っちゃった。
日本人は創造的なのですね。
元々日本の建物は木材ばかり使っていたんだ。石は御影石をお墓に使うくらいだった。
ちなみに先人は大工さんの中でも特に優れた仕事をする人を「匠」と呼んで尊敬していたんだ。
「匠」ってそういう意味だったのですか。
匠の仕事のすごい所は、木材なのに色や柄が完璧に近いほど揃っているんだ。
建物を造る時に、日本ではいまだ「匠」崇拝的な仕事をよしとする風潮が我々「石屋」の中にも根強く残っているんだ。我々は「柾目趣向」と呼んでいる。
「柾目趣向」ってあまり聞かない言葉ですね。
これは本当に日本独特の最高の仕事をしたいという職人の魂の声が反映されており、
世界に誇れる事だと自慢しても良いのだよ
博士!もったいぶらずに具体的に教えてください。
要するに「柾目趣向」で大理石を施工するってことは、
まぐろのトロの部分だけ使って残りは捨ててしまうと置き換えたほうがわかりやすいかな。
贅沢ですね。まぐろのおいしいところだけ使うなんて。
君がヨーロッパと日本の施工例を見て違いを感じるのは、ヨーロッパはトロも赤身もほとんど残さずに使っているからだよ。
日本の施工例は、ミクロで見て「一点豪華主義で完璧」だがマクロの観点で見るとはちぐはぐしている。しかしヨーロッパの古都の建物・町並みは違和感なく揃っている。
う〜ん、少し頭が混乱してきました。つまり博士が言いたい事は、
第2回のコラムで「スペイン大使館の“シェラエルバイラ”っていう色柄がまちまちで揃わないスペイン産の石を、発想を転換してランダムに施工したら綺麗に見えて好評だった」という話と同じことでしょうか?
そう、その通りだよ。要するにサファイアくん。わしはそれを理解して欲しかったんだ。
なんか頭がはっきりしてきたような気がします。
大理石は元々、数十万年前に「神様」が創造したもので、
「色や柄のバラツキやゆらぎも全て自然である」という考えがヨーロッパ人の認識だったんだ。
前述の「匠」とはちょっと考えが違いますね。
だから日本人はヨーロッパ人と「均一性」に関する知覚を共有することができなかった。
なにかわかりやすい例はありますか。
例えば、ロミオとジュリエットの舞台になった北イタリアの古都ベローナ。
ここには有名なアリーナもあり、町全体がペルリ-ノ,ペルリ-ノロザート,ロッソベローナ等で
出来ているんだ。
建物の外壁やアリーナを近くで見ると、色違いが多々あり、
まるで採石場の一部のピットの面をそのまま切り取ってそこに施工したような感じだよ。
しかしマクロの観点で見ると違和感なく重厚かつ荘厳で「綺麗だ…」と感じてしまう。
アリーナ 町並み
マクロの視点で見ると「均一性」がとれているということですね。
ところで、日本ではまだまだ「柾目趣向」で大理石を使い続けるのでしょうか?
トロばかり使用したら価格も下がらないですよね。
つまり一般人には手が届かない高価な材料のままなのですか?
いやいや、そんな事はないよ。寿司業界を見なさい。
以前は江戸前の寿司とか高いものだったが、回転寿司が流行ってからは、
庶民でも気軽に食べられるものになっているだろう。
そういえばそうですね。
大理石もこれからは「柾目趣向」・「ヨーロッパ感覚趣向」の2極が続くはずじゃ。
松下産業もその2極に対応していくのですね。
その通り!
第2回のコラムで、松下ガイアテクノがヨーロッパ感覚の施工で成功したことで、
我が社が2極化に上手く適用できることが証明された。
ワシも大変嬉しく感じているのだよ。
イタリアと石材の関わりを3回に分け、お話して頂きました。
ちょっと難しいところもありましたが、
具体的な例で理解することができたのでとても勉強になりました。
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